FX取引に欠かせない「指値注文」「 逆指値注文」とは?

FXでは、買いたい(または売りたい)と思う為替レートを指定して注文することができ、指定方法は、大きく分けて「指値注文」と「逆指値注文」の2つです。

FX初心者の方にとって、基本的な知識となるのでぜひしっかりと理解しておきましょう。

指値値注文

指値注文とは、現在の為替レートよりも有利な為替レートになったら約定するように指定する注文方法です。

例えば、現在の為替レートより円高に動いた場合に約定するように買い注文をいれたり、「買い建玉」を決済するときに現在の為替レートよりも円安に動いた場合に決済の売り注文を入れておくことです。

逆指値注文

逆指値注文とは、現在の為替レートよりも不利な為替レートになったら約定するように指定する注文方法です。

例えば、現在の為替レートより円安に動いた場合に約定するように買い注文を入れたり、「買い建玉」を決済するときに現在の為替レートよりも円高に動いた場合に決済の売り注文を入れておくことです。

逆指値注文の活用

一見すると、自分にとって不利な為替レートであえて注文するには目的がちゃんとあります。

それは「上昇・下降トレンド」に乗るということです。トレンドとは、為替レートの傾向のことで、円安傾向なら「上昇トレンド」、円高傾向なら「下降トレンド」といいます。

為替レートは一度動きだしたら、どんどん円安になったり、どんどん円高になったりするというトレンドがあり、このトレンドに乗るために、逆指値注文を利用できます。

例えば、1米ドル=100円のときに、1米ドル=101円まで上昇したら上昇トレンドに入ると予想して、その金額で逆指値の買い注文を入れておくことができます。

他にも、逆指し値注文は損失の拡大を防ぐため・利益を確保するために使われます。予想に反して為替レートが動いた場合を想定して、損失の拡大を防ぐため、または一定の利益を確保するために逆指値注文を利用します。

例えば円安傾向と考えて「買い」の建玉を保有した場合に、予想に反して円高に動いてしまったときに備えて逆指値の売り注文を入れておくことで、大きく円高に動いてしまった場合でも損失を一定額に抑えることが可能です。

また、保有している買い建玉が利益を出しているときに、その後円高に動いてしまっても一定の利益を確保するために、逆指値注文の決済注文をいれることもできます。

指値注文・逆指値注文に関する注意点

現状のレートから離れすぎたレートで注文設定すると、予想通り相場が動かなかった場合にいつまで経っても注文が約定しないことになります。

例えば、米ドル/円の現在レートが110円の時に、この先105円まで値下がり(円高)したら買いたいと考えた場合、「指値注文」は実際の価格があらかじめ指定した105円に達したピンポイントで取引が成立します。

「105円」よりも上または下のレートで約定することはないので、よく考えてから発注価格を設定するという点を抑えておきましょう。

 

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