FXの両建ってなに?意味やメリット・デメリットを紹介!

「両建て」とは、「一つの口座で同時に売りポジションと買いポジションを持つことができる仕組み」です。

この両建てはきちんとメリット・デメリットや有効な使い方を理解し、実践しないと大損してしまう事態にもなりかねません。

そこで、この記事では両建ての仕組みやメリット・デメリットについて解説します。

『両建て』とは

『両建て』とは、「一つの口座で同時に売りポジションと買いポジションを持つことができる仕組み」です。

国内FX業者によっては『両建て』ができる業者とできない業者があります。

両建てができない業者では「買いポジションを持った状態で売り注文を出すと、持っている買いポジションが決済されてしまう」ため、一つの通貨ペアでは一つの戦略しか立てられません。

両建てが可能な業者では、両建てを活用することで様々なトレードの可能性があります。

両建ての使い方!

『両建て』の最もメジャーな使い方は「中長期トレンドに乗りながら日々の短期トレンドも狙いに行く」という使い方です。

「上下両方の利益を獲得できる」というメリット、「レートがどちらに動こうがどちらか一方のポジションが保険の役割を果たすため、精神的にも安心できる」というメリットを享受できます。

また、もう一つの『両建て』のメジャー使い方として「決済(損切り)せずに一時的な損失を回避する」という使い方もあり、上手くいけば利益で終われることもありますが、結局損切りで終わる可能性も高いので注意です。

『両建て』のメリット・デメリット

『両建て』には様々な活用の可能性があるため、メリット・デメリットをきちんと理解した上で自分なりの使い方をするべきです。

それでは『両建て』の主なメリット・デメリットをみていきましょう。

メリット

『両建て』の主なメリットは以下の通りです。

・長期投資をしながら短期投資ができる
・決済せずに損益を固定でき、上手くいけば含み損が利益で終われる可能性がある
・戦略的に使えば指標発表時等のレートが乱高下する場面で大きく稼げる

『両建て』の最大のメリットは、同一通貨ペア内で複数の戦略を立てることができる点で、「長期投資と短期投資を同時に行う」という王道の使い方以外にも、様々な注文方法と組み合わせることで損失回避や指標発表時等で戦略的に収益を狙うことができます。

デメリット

『両建て』の主なデメリットは以下の通りです。

・注文量や決済の仕方次第で逆に損失が大きくなる
・証拠金によっては決済するまで身動きが取れなくなりチャンスロスしてしまう
・スワップポイントによってはマイナス金利で損失が膨らむ可能性あり

『両建て』の最大のデメリットは、使い方を誤ると二重の損失を招いたり、身動きが取れなくなってしまう可能性がある点です。

さらに、スワップポイントによってはマイナス金利になってしまい、ポジションを保有しているだけで地味に損失が膨らんでいくということも有り得るため、両建てを活用する際にはあらかじめきちんと合理的なルールを定めるべきです。

新規注文時には取引数量に応じた必要証拠金が必要となるため、証拠金の余力がないタイミングでは希望の数量を発注できず、FX業者によっては両建てする際に売り・買いのポジションそれぞれに証拠金が必要となる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

また、為替市場では値動きが大きくなるとスプレッドが拡大することがあり、口座資金に余裕があっても、早朝の流動性の低い時間や相場急変時にはスプレッドが拡大して評価損が増えてしまうことがあるので、両建て取引は相場変動による影響が大きくなる場合があることに注意しましょう。

まとめ

両建ては必ず使わなければいけない手法ではないので、メリットだけでなく、デメリットを理解した上でしっかりとルールを定めて使用することをお勧めします。

また、FX業者ごとにルールが異なるため、利用する前に忘れずにチェックしておきましょう。

 

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