FX初心者にありがちな失敗とは?リスクを回避する方法を紹介!

FX初心者にとって、成功している投資家ばかりに目を向けているかもしれません。しかし、初心者はFX取引の「失敗例」を参考にするべきでしょう。

失敗した投資家に共通する点を理解しておけば、同じような失敗を避けることができる可能性が高まります。

そこで、この記事ではFX取引におけるさまざまな失敗、そしてそれを回避する方法を紹介します。

知識や情報不足による失敗

FX取引で失敗する理由として、情報不足から来る判断ミスがあります。

情報や知識が足りないままでは、売買のタイミングを見つけるのも難しく、しっかりした情報収集を行い、正しい知識を身につければ、FX取引で損失が発生するリスクを減らせます。

世界情勢のリサーチ不足

為替市場の基本的な仕組みとして、通貨の価値は発行している国の信用力・経済力に大きな影響を受けます。

FX取引は、通貨の相対的な価値(為替レート)によって利益を得る金融商品ですので、そうした各国の情報を集めることが必要で、世界の情勢に関して、情報や知識が欠けている状態では、本来価値が低いはずの通貨を値が高いうちに購入してしまいます。

各国の情勢とは、政治的な面だけではなく災害の発生や、テロなどの人災なども含めます。また、通貨同士の関連性などにも注目するべきで、FX取引で扱うことになる通貨は、為替相場を通じて世界情勢に影響を受ける以上、きちんと世界のニュースを集めることを意識しましょう。

他人やネットの情報を信じた

FX取引をするために、情報収集をするというのは必要なことですが、世の中に流れている情報が全て正しいわけではないです。

特にSNSなどで発信されている情報は、真偽が確かめられていないものが多く、安易に信用しないようにしましょう。特に「○○は今が買い時」「絶対儲かる」などの投資に直結するような情報はないので注意してください。

情報収集をする場合、「その情報は誰が発信したものか」「信用できる情報源なのか」を考慮して、情報の取捨選択を行いましょう。

通貨の管理方法によるFXでの失敗

FX取引は扱う通貨によって特徴が異なります。いろいろな通貨を購入することは、一種のリスク分散にもなります。しかし、1つの通貨の価値というのは、数えきれない要因や原因で変化し、為替相場は1分1秒ごとに変化します。

そのため、複数の通貨の取引を始めようとすると、管理しなければいけない情報がとてつもない量になり、1つの通貨の相場に気を取られているうちに、別の通貨で損失が膨らんでしまって手遅れになってしまうケースもあります。

初心者のうちは取引する通貨の数を絞り、特徴を把握したり信頼できる情報を集めて取引をすると良いでしょう。

心構えやメンタル面による失敗

FX取引では、感情に任せた取引をしてしまうことで失敗するというパターンも多いです。

例えば利益が出ているときは、「もっと儲かるかも」という期待を膨らませ、決済するタイミングを逃してしまい、それまでコツコツと勝ち続けていたにもかかわらず、決済タイミングを逃したばかりに大きな損失で終わってしまうケースも。

逆に、負けているときは「取り返さないと」と思って、資金が減っているにもかかわらず取引額を増やすといった選択をしてしまうケースが多くなります。

根拠のない自信による失敗

FXでは、自分が売買した通貨の今後の値動きを予想しながら取引を続けるので、取引する通貨を発行する国の将来を予想することに繋がります。しかし、1つの国の将来というのは、専門家であっても正確な予想は不可能でしょう。

しかし、「一度相場予想が的中した」「世界情勢や政治に詳しい」など、FX取引とは無関係の根拠のない自信で取引をしてしまうと失敗しがちです。

FXでは、信頼できる情報と入念な分析結果を信じるべきなので、根拠のない自信や欲は捨てましょう。

塩漬け状態に陥る

「塩漬け」とは投資用語で、「損失が出た投資先を決済しないまま保持し続ける行為」という意味です。

FX取引を含め、投資では決済を行わない限り利益や損失は確定しないので、損失が発生した投資も、いずれ状況が改善して損失が消える可能性もあるでしょう。

塩漬けとは、そうした投資先の状況改善を期待する行為で、状況が好転する可能性もありますが、一方で塩漬けされた投資先の状況がさらに悪化するというリスクも当然あります。

損失が生じた取引については「損切り」として決済を行ったり、逆指値注文を入れておくなど、自分で取れるリスク対策を常に検討し、損失の許容額を決めて管理をしておくことでリスクヘッジできます。

チャート・テクニカル指標における失敗

FX取引では、チャートやテクニカル指標はとても重要ですが、知識が乏しいまま取引を行うことで、失敗に至ってしまうケースも多いです。

テクニカル分析を怠った

為替相場を予想する際に用いられる手法は、大きく分けるとチャートやテクニカル指標によって、過去の相場動向から予測を立てる「テクニカル分析」と2つ目は世界情勢や各国の経済指標などから相場を予想するもので、「ファンダメンタルズ分析」です。

FX取引においては、どちらの分析方法も重要なのですが、初心者のなかにはファンダメンタルズ分析ばかりに目が向き、テクニカル分析を疎かになりがちです。

世界情勢や経済の動向に問題がなくとも、為替レートが暴落・暴騰することがあり、ファンダメンタルズだけでは原因がわからない為替の動きを予測するためにも、テクニカル分析の知識もしっかりつけましょう。

テクニカル指標の過剰な組み合わせによる失敗

テクニカル分析はとても便利な取引手法ですが、頼りすぎるのも問題につながります。複数のテクニカル指標を組み合わせて利用したために、取引に失敗してしまうケースも。

相場予想の精度を上げようと複数のテクニカル指標を用いた結果、異なる売買タイミングが複数表示されてしまい、取引の判断に迷って損失が出てしまいます。

テクニカル分析をする場合には、それぞれの指標が持つ特徴を理解したうえで、自分に合ったものを1~2つ利用すると良いでしょう。

ボラティリティーの変動による失敗

FX取引に参加している人は、常に一定ではなく、取引に参加している人数が変化します。この人数の変化により価格変動の度合いも変わります。

この価格変動の度合いをボラティリティーと呼び、ボラティリティーの変動から取引の失敗してしまう例があります。

時間帯

ボラティリティーは、取引を行う時間帯によっても変わり、一般的に日本では昼間を「東京時間」、夕方からは「ロンドン時間」、夜中は「ニューヨーク時間」と呼び、時間に応じて、取引量は当然異なります。

「東京時間は値動きが少なく値幅が望めない」とされており、相場が活発になるのはロンドン時間からだと言われています。

そのため、多くの人が夕方から夜中にかけて取引をされる傾向にあり、時間帯による相場の変化や、1日あるいは1週間ごとの相場の動きなどを観察して戦略を練ることで、ボラティリティーの変動による失敗を防げます。

時期・季節

ボラティリティーは、季節や時期に応じても変化します。日本ではお盆休み、海外では夏季休業などの「夏枯れ相場」と呼ばれる時期は、FX取引の参加者が少ない傾向にあります。

また年末は一般的にクリスマスが過ぎると欧米各国はニューイヤーまではほぼ休業状態に近く、「低ボラティリティー」の時期として知られています。

ボラティリティーの低下から、値動きが粗くなってしまうため、安定したレート提示が難しくなり、レートの急変動やスプレッドの拡大が起こる可能性が高くなってしまうので、このような時期に取引をする場合は慎重さが必要です。

まとめ

FX取引で失敗しないようにするためには、リサーチ、知識だけでなく、メンタルも重要です。

そして実際に取引をして経験を積まないと学べないことも多いので、不安な方はシミュレーションから初めてみると良いでしょう。

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