チャート分析ソフトやアプリを導入することが大切

FX取引を行うには、チャート分析ソフトやアプリを導入することが大切です。
まずは、FXでチャート分析ソフトやアプリを導入する重要性を詳しく説明します。
為替の現状を把握できる
FXでチャート分析ソフトやアプリを導入すると、為替の現状を把握しながら取引ができます。
ただ為替の変動をチェックするだけでなく、トレンドラインの書き込みや比較チャートなどを自由にカスタマイズできるものもあるので、取引しやすい環境を整えられます。
将来の為替の推移が予測できる
FXでチャート分析ソフトやアプリを導入すると、将来の為替の推移が予測しやすくなります。
形状予測チャートやチャート分析機能を用いることによって、為替の現状や推移を客観的に把握できるため、将来の為替の動きを予測して取引を行うことができます。
高機能FXチャートソフトを選ぶ際に注意すべきポイント

高機能FXチャートソフトを選ぶ際に注意すべきポイントについてまとめます。
FXチャートソフト選びの主なポイントは以下の6点です。
- テクニカル指標数
- 描画オブジェクト数
- 画面分割機能
- 比較チャート機能
- 発注機能
- チャートソフトの技術ベース
高機能FXチャートソフトのポイント(1):テクニカル指標数
テクニカル指標数はFXチャートソフトの基本スペックのひとつです。基本的には多ければ多いほどよいのですが、実際には使いたいテクニカル指標が搭載されているかがポイントです。
高機能FXチャートソフトのポイント(2):描画オブジェクト数
描画オブジェクト数は、FXチャートソフトのスペックを左右するポイントのひとつです。
テクニカル分析はラインの引き方がポイントで、初心者と上級者はここで大きな差が生まれます。描画オブジェクト数が豊富なチャートソフトは、ラインを引く作業を大幅に軽減してくれます。
高機能FXチャートソフトのポイント(3):画面分割機能
画面分割機能とは、画面を分割して複数のチャートを表示する機能です。
テレビなどでファンドマネージャーのようなプロのトレーダーを紹介する際、たくさんのディスプレイが並んだ光景をよく目にしますが、個人投資家がプロのようにディスプレイを並べるのは現実的ではありません。
ひとつのディスプレイで、プロのようなマルチディスプレイによるトレード環境を模擬的に再現するのが、この画面分割機能です。
一つの通貨ペアでも、異なる時間足を並べて表示することで、より大きなトレンドの方向をひと目で確認できます。
高機能FXチャートソフトのポイント(4):比較チャート機能
比較チャート機能は、「米ドル/円」と「ユーロ/円」というように、異なる通貨ペア間における価格の変動をチャートで比較する機能です。
通貨ペアには一定の相関性が見られるものがあり、相場の予測において重要な材料とされます。
また、複数の通貨ペアに投資する場合、価格変動リスクを低下するために、相関性の低い通貨ペアを選択することもあります。比較チャート機能があれば、これらの分析を簡単に行うことができます。
チャートソフトによっては、通貨のほか、株価指数や商品価格など、通貨の価格変動に影響を与える別の金融指標と比較できるものもあります。
高機能FXチャートソフトのポイント(5):発注機能
発注機能とは、チャートソフト上で直接注文を行う機能です。
FX会社によっては、チャートソフトはチャート分析を、注文は発注用のソフトを、というように、それぞれ用途ごとに別のソフトを使うところも少なくありませんが、チャート上で直接注文を行うことができる方が便利です。
高機能FXチャートソフトのポイント(6):チャートソフトの技術ベース
チャートソフトを構築している技術も重要なポイントです。近年はHTML5と呼ばれる技術をベースとした、WEBブラウザ型のチャートソフトが増えてきています。
インストール型のチャートソフトはJavaを必要とするものが多いですが、このようなソフトウェアはセキュリティをJavaに依存することになり、Java自体にセキュリティ上の問題が発生した場合、個別に対応するのが難しくなります。
一方、HTML5はWEBブラウザがデフォルトでサポートしている技術で、ブラウザの更新さえ怠らなければ、セキュリティ的に常に安全な状態を保つことができます。
Javaのように別途ソフトウェアをインストールする必要もありませんので、セキュリティやメンテナンスの面でHTML5ベースのチャートソフトの方が優れているのは明らかです。
自分に合ったチャート分析ソフト・アプリは?

FXで適切なチャート分析ソフト・アプリを選ぶポイントはほかにもあります。
なるべく多くのポイントを押さえることで、自分に合ったチャート分析ソフト・アプリを選べるようになるでしょう。
いくつかのチャート分析ソフト・アプリを使ってみる
チャート分析ソフト・アプリにはそれぞれの特徴や魅力があります。
ソフトやアプリを提供している証券会社のサイトや口コミを確認してから使用するのも大切ですが、実際にいくつかのソフトやアプリを使ってみることも大切です。
ソフトやアプリを使ってみた感想は人それぞれなので、自分のトレードスタイルに適したものを選びましょう。
操作がしやすいかどうか確認する
二つ目は、操作がしやすいかどうか確認することです。
これは完全に人によってばらばらであり、MT4を使いやすいと感じる人もいれば、逆にFXブロードネットの方が使いやすいと感じる人もいます。
PCのレベルにもよりますので、一度実際に自分の手で使ってみて、操作は簡単か、ストレスは無いかどうかなどを確認しましょう。
どこまでチャート分析機能が必要かを考える
チャート分析ソフト・アプリによっては、高度なチャート分析機能を売りにしているものもあります。
しかし、機能が豊富であるために、操作方法が複雑でうまく使いこなせないケースも見られます。
スムーズに取引を進めるためには、どこまでチャート分析が必要なのかを考えて、使い勝手の良いソフトやアプリを選びましょう。
無料で使える高機能なFXチャートソフト

ここからは、無料で使える高機能なFXチャートソフトを10個ピックアップし、一つずつ紹介していきます。それぞれのチャートソフトについて、その特徴とおすすめのポイントを中心にまとめます。
プレミアチャート(DMM.com証券)
DMM.com証券の「プレミアチャート」はWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系15種類、オシレーター系14種類の計29種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大6チャートを表示できます。
比較チャート機能は「DMM FX」の全通貨ペアに加え、「DMM CFD」7銘柄との比較も可能という、強大な比較チャート機能を備えています。
チャート上部に経済指標情報をスクロール表示し、▼マークをクリックすることで、指標発表に対する「予想」「結果」「前回結果」を表示。事前に設定したレートにヒットすると、ポップアップと音声で通知します。
「プレミアチャート」は、DMM.com証券で口座開設すれば、無料で利用できます。
プライムチャート(FXプライムbyGMO)
FXプライムbyGMOの「プライムチャート」はHTML5ベースのWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系24種類、オシレーター系30種類の計54種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大9チャートを表示できます。
HTML5ベースのためJavaなどの別ソフトをインストールする必要はなく、ブラウザだけですぐ使えます。
発注機能と連動しており、「プライムチャート」から直接注文機能を起動してワンクリックで発注できます。
「プライムチャート」は、FXプライムbyGMOで口座開設すれば、無料で利用できます。
Platinum(プラチナ)チャート+(GMOクリック証券)
GMOクリック証券の「Platinum(プラチナ)チャート+」はWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系20種類、オシレーター系18種類の計38種類のテクニカル指標を搭載、同一通貨ペア・異なる通貨ペアのチャート画面を最大16分割で表示できます。
描画機能も強大で、描画可能なオブジェクトは25種類、高度な分析を行うことができます。
比較チャート機能は全19通貨ペアに加え、株価指数・先物・国債との比較も可能です。
時系列で表示されるニュースに加え、チャート上で値動きと関連するニュース本文を確認することもできます。
Platinum(プラチナ)チャート+は、GMOクリック証券で口座開設すれば、無料で利用できます。
外為オンラインチャート(外為オンライン)
外為オンラインの「外為オンラインチャート」はWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系11種類、オシレーター系15種類の計26種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大4チャートを表示できます。
オリジナルツールとなる「ハイブリッドチャート」では、過去から現時点までのマーケット推移を一画面で確認できます。
また、「NEWSチャート」機能を実装、チャート上で直接そのときに発生したニュースを見ることができます。
「外為オンラインチャート」は、外為オンラインで口座開設すれば、無料で利用できます。
G.comチャート(外貨どっとコム)
外為どっとコムの「G.comチャート」はHTML5で動作するWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系10種類、オシレーター系11種類の計21種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大9チャート(※IE11、Microsoft Edgeは6つまで)を表示できます。
比較チャート機能を持ち、通貨間の変動率を比較することで、通貨の強弱がひと目でわかり、いま注目すべき、ボラティリティの高い通貨ペアを見つけ出すことができます。もちろん、比較する通貨ペアの相関分析もリアルタイムで行うことができます。
G.comチャートは、外為どっとコムで口座開設すれば、無料で利用できます。
プログレッシブチャート(セントラル短資FX)
セントラル短資FXの「プログレッシブチャート」はWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系10種類、オシレーター系21種類の計31種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大12チャートを表示できます。
描画オブジェクトはペンタゴンチャートに対応、チャート分割も最大12画面に分割可能で、通貨間の比較分析を行うことができます。
移動平均線や一目均衡表などテクニカル分析には欠かせない指標の他、平均足や新値足などを含む全31種類のテクニカル指標を搭載。高度なチャート分析に対応しています。
「プログレッシブチャート」は、セントラル短資FXで口座開設すれば、無料で利用できます。
Jforex(デューカスコピー・ジャパン)
スイスを本拠地とするデューカスコピー・ジャパンの「JForex」では、インストール型のチャートソフトを利用できます。使用できるテクニカル指標数は200を超え、1画面に最大4チャートを表示できます。
描画オブジェクトは23種類、足種は数値を自分で設定できます。最大5通貨ペアのチャートを比較することができ、板情報を見ながらワンクリックで取引を行うことができます。
「JForex」は、デューカスコピー・ジャパンで口座開設すれば、無料で利用できます。
LIONチャートPlus+(ヒロセ通商)
ヒロセ通商の「LIONチャートPlus+」はHTML5ベースのWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系15種類、オシレーター系15種類の計30種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大6チャートを表示できます。
LION FXは通貨ペアの数が50ペアと圧倒的で、「LIONチャートPlus+」では、この50通貨ペアを比較できます。
なお、ヒロセ通商のLION FXはJava版やHTML5版など、いろいろな技術に基づくチャートソフトがたくさんあるのですが、HTML5版の「LIONチャートPlus+」が最新で、最も高機能です。将来的にはHTML5ベースのWEBブラウザ型へ移行される予定です。
「LIONチャートPlus+」は、ヒロセ通商で口座開設すれば、無料で利用できます。
HyperSpeed NEXT(マネーパートナーズ)
マネーパートナーズの「HyperSpeed NEXT」は.NET Frameworkベースのインストール型チャートソフトです。トレンドフォロー系15種類、オシレーター系11種類の計26種類のテクニカル指標を搭載しています。
発注機能はASストリーミングに対応、テクニカル指標に基づく自動売買ルールを構築できます。
「HyperSpeed NEXT」は、マネーパートナーズで口座開設すれば、無料で利用できます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
チャート分析ソフトやアプリの重要性を把握して、FX取引を潤滑に進めましょう。
無料で使える高機能なFXチャートソフトもたくさんありますので、自分にあったものを選び取るようにしましょう。