「テスラ」「テスラ・モーターズ」と聞いてまず浮かぶイメージといえば「高級車」「最新電気自動車」という方が多いことでしょう。
しかし、何よりも世間を騒がせているのは自動車ではなくCEOのイーロンマスク氏だ。国内のNEWS番組で見たことある方も多い人物ではあることでしょう。
同氏は電気自動車の企業のCEOなだけではなく、元ZOZOTOWNの社長である前澤友作氏が民間人初の月旅行に行く予定となって利用する「宇宙開発会社スペースX」のCEOでもあることでも有名だ。
今回は、そんな同氏がビットコインに多大な影響を与えているのは何故なのか?何故ビットコイン関連のニュースに彼の名前が多いのか?という理由を解説していきたいと思います。
はじめに:テスラSEOのイーロンマスクはこんな人
さて、彼の影響力の元となっているのは、その略歴によるものと言っていいでしょう。
イーロンマスク(Elon Reeve Musk)は 1971年6月28日生まれの50歳(2021年7月現在)の実業家・投資家また、エンジニアとして知られています。
2019年にはフォーブスが発表した「アメリカで最も革新的なリーダー」でランキングでアマゾンCEOのジェフ・ベゾスと並び第1位の評価を受けていると、実業家としての評価は世界一と言っても過言ではないでしょう。
そんな同氏が現在CEOを務めている企業は以下の通り↓
- 電気自動車企業テスラ・モーターズ
- 宇宙開発会社スペースX
何方も未来的な企業であることから、近年注目度も高まっており、米国内だけではなく世界が注目している企業として認知されている。
因みに同氏はPayPal社の前身であるX.com社を設立した人物でもあることから、手がけた事業は全て世界的成功を収めていると言えるでしょう。
近年の資産状況は世界トップ
2021年1月7日には純資産が1,885億ドル(約20兆円)に達し、Amazon社CEOジェフ・ベゾスを上回り世界一の富豪となり、2021年2月ではフォーブス基準で世界2位の億万長者となっていることでも有名です。
彼はビットコインへの影響大な人物の1人
この記事の趣旨でもある同氏とビットコインの関係性はどこにあるのか?という疑問点。
(上)画像はGoogleで「イーロンマスク」と検索した結果だが、サジェストにビットコインと表示されるほどに検索需要があることが分かる。
円やドル以上に利便性が高く、仮想通貨の中でも比較的に安定していることから世界中で利用できる次世代の通貨として知られているビットコインですが、彼はビットコインだけではなく、イーサリアムやドージコインといった他の仮想通貨も好んでいる仮想通貨愛好家なのだ。
実際に長者番付などにランクインしているような経済的地位の高い人物が、ビットコインに対して信頼をおいているという情報は価格変動や通貨自体の価値に非常に大きく影響する。
実際に、今年(2021年)の2月にMicrosoftで知られているビルゲイツ氏がビットコインに対して「ビットコイン相場を楽観していない。投資には注意が必要」だとコメントしただけで、一時1万ドル超急落を起こしたことたという事件もあった。
ただ一回の発言でこれだけの価格変動を起こすことができるということで、ビルゲイツのような意見を持っているユーザーも少なくないのが現実で。このように毎日様々な場所で意見が飛び交っている。
ビットコインとの関係性はSNSで影響している
ビルゲイツ氏同様に、イーロンマスク氏もビットコインについて公共の場での発言を行なったことで価格変動を起こしている人物の1人です。というよりも、恐らく今現在一番ビットコインへの影響力を持っている人物であると言っても過言ではないでしょう。
特に今年のビットコイン関連のニュースやSNSで話題になっている理由は、彼のSNSでの発言によるものからです。
現在はプロフィールに記載されてはいませんが、以前まではビットコインのハッシュタグでもある「#bitcoin」という表記をTwitterアカウントの顔とも言える自信のプロフィールに掲載されていました。
イーロンマスク氏のTwitterアカウント:@elonmusk
上記は同氏のTwitterアカウントですが、フォロワー数は脅威の約6000万人。影響を与えるツールとしての認識の高いSNSということもあり、ビットコインの価値が向上したとされています。
今でこそ落ち着いてしまったSNSのClubhouse(クラブハウス)ですが、当時は紹介性SNSとして2020年後半〜2021年前半までは非常に話題に上がったSNSでした。
世界屈指の大富豪 イーロン・マスクがClubhouseで語った、火星移住から脳移植デバイス、ビットコインetc.。
そのClubhouse(クラブハウス)で急に同氏がアカウントを開設、ルームを作成して話しているということで、一時的にYouTubeライブやインスタライブなど、様々なライブ系ツールで彼のルームでの会話が拡散された。
そのルームでは、ビットコインのことだけではなく、火星移住から脳移植デバイスのことについてもユーザーとディスカッションしていたことから、ビットコインだけではなくClubhouse(クラブハウス)の価値も向上した。
因みに、この際に仮想通貨に関して「未来の地球の通貨になるだろう」と言った冗談まじりな会話や、彼自信が仮想通貨愛好家ということがわかったことから、ビットコインだけではなく彼が保有しているドージコインも価格が向上した。
その後計画されていたかのように、テスラ社が巨額のビットコイン投資を行い、彼はビットコインの多くを保有しているとされ、現在、テスラ社だけではなくスペースXはビットコインのみ保有しているという声明も出されている。
ビットコインの影響力に反対派の意見も
しかしビルゲイツ氏のように、先程のような個人の発言などで価格変動が起きてしまうことに対して反対する意見も少なくない。様々な意見があるが、あながち間違いでもないと個人的に思う部分もある。
This is inaccurate. Tesla only sold ~10% of holdings to confirm BTC could be liquidated easily without moving market.
When there’s confirmation of reasonable (~50%) clean energy usage by miners with positive future trend, Tesla will resume allowing Bitcoin transactions.
— Elon Musk (@elonmusk) June 13, 2021
それもまたイーロンマスク氏が「テスラ社の支払い方法にビットコインの受付を行う」というツイートにより、ビットコインの価格が急上昇したといったことにも関係している。
クラインオート・ハンブロス:https://www.kleinworthambros.com/en/
上記イギリスにあるプライベートバンクのクラインオート・ハンブロスがビルゲイツ氏に似たようなコメントを出したとして話題になっている。
同社CIOは「1人のツイートで10%も価格が変動するものは投資対象として適格ではない」や「投資対象がツイートひとつでここまで影響を受けるとなると極めて予測が難しい事柄に対して、大きすぎるリスクを抱えることになる」とコメントしており、一個人のツイートだけでここまで変動するというのは投資に適切ではないという意見だ。
株やFXなどの投資対象とされている商品では、個人の発言などで左右されるというよりも社会的現象などが多く影響して変動するが、それが良いとも限らない。
様々な理由で価格変動を起こす通貨、それもまた自由な通貨なのかもしれない。何方の意見が正解などとは誰も言えないだろう。
最後に:今後も彼の発言による価格変動は予想される
冒頭から読むと、彼がビットコインだけではなく仮想通貨に対して影響力がある人物だということははお分かり頂けたことだろう。彼が考えていることを完全に理解しようと思っても無謀に近いだろうが、確実に言えることは、今後も彼の発言や彼の経営する企業が仮想通貨・ビットコインに対して影響を与えていくのは間違いことで、ビットコインの価格予測や動きを察知するのに彼の意見は欠かせない材料だということだ。