FX取引における「ロスカット」とは?意味や注意点を紹介!

FXの特徴でもあるレバレッジを効かせた取引において、理解しておかなければならないのが「ロスカット」です。

そこで、この記事ではロスカットについて紹介するので、ロスカットについて知らない、曖昧だという人はぜひこの記事を参考にしていただけると幸いです。

ロスカットってなに?

ロスカット(または強制ロスカット)とは、未確定(決済前)の損失である含み損が一定の水準に達したときに、ポジションを自動的に強制決済する仕組みです。

ロスカットと聞くとネガティブな印象を持たれる方もいるかもしれませんが、ポジションを自動的に強制決済するロスカットは損失の拡大を防いでくれるので、実際は投資家の資産を守るための安全装置的な役割をしています。

取引において損失額が拡大し、不足金が発生してしまう事態を避けるためロスカット制度があるというのを理解しておきましょう。

ロスカットで注意しておくポイント

FX口座の証拠金維持率が100%以下になった場合に執行されるロスカットですが、証拠金維持率が100%となる価格での約定や損失額を保証はされません。

そのため、流動性の低下などにより、ロスカットのための決済注文が約定せずにさらに損失が拡大してしまうというリスクや、預託された証拠金を上回る損失が発生する可能性もあるということは注意しておかなければなりません。

FX会社によってロスカットルールが異なる

ロスカットルールはFX会社によってそれぞれ違います。

FX会社によっては、証拠金維持率が100%以外にも、80%や50%以下でロスカットになる会社もあれば、ロスカットのルールの違いを複数の中からユーザーが選べる会社もあります。

自分にはどのルールが良いのか、使っている会社のルールはどれなのかをしっかりと確認しておきましょう。

ロスカットを防ぐためには?

最後に、強制的に決済されてしまうロスカットを回避するためのポイントを2つ紹介します。

実効レバレッジは低くする

まず、実効レバレッジを低くしましょう。

実効レバレッジが高い状態、つまり保有中のポジションに対してギリギリの資金で取引していると、相場が予測と反対方向に動いた場合、すぐにロスカットになってしまいます。そうならないためには、目安として実効レバレッジを3倍程度に抑えると良いでしょう。

ロスカットに陥らないようにするためには、実効レバレッジを確認しながらポジションを管理をすることがポイントになります。

事前に損切りの注文を入れる

ロスカットが執行される前に、早期にポジションを解消する方法として、ポジションを建てるときに、あらかじめ損切りの逆指値注文も入れておく方法があります。自分で損切の値幅を決めるので、想定外の損失は防げるようにもなります。

また、強制ロスカットではすべてのポジションが一斉に決済されてしまいますが、あらかじめ注文時に損切りの逆指値注文も入れてお区ことで、ポジションごとに損切り決済されるので、利益が出ているポジションまで決済されてしまう心配もありません。

まとめ

ロスカットの仕組みは理解できましたでしょうか?

いくら安全装置とはいえ、ロスカットを避けたいのが普通です。そのためには、証拠金維持率の推移をチェックし、実効レバレッジが過度に高くならないように、あまり大きなポジションを建てないようにしておくと良いでしょう。

ロスカットルールについては会社によって異なるので、自分でどのロスカットルールが良いのかしっかりと確認しておくことをお勧めします。

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